保育園のトイレとおむつ交換の衛生管理:ガイドラインの手順と光触媒の役割

トイレとおむつ交換の場所は、感染性胃腸炎などが広がりやすい場所です。ガイドラインには、毎日の清掃・消毒の範囲と、おむつ交換の手順が具体的に示されています。光触媒が役立つのは主にニオイの面で、消毒の手順はそのまま守ることが前提です。

トイレは「毎日・広く」清掃と消毒

ガイドラインでは、トイレについて次のように示されています。

  • 毎日清掃と消毒を行う
  • 対象は便器、扉、ドアノブ、蛇口、床、トイレ用サンダルまで
  • ドアノブ・手すり・スイッチは、エタノールまたは塩素系の消毒薬で消毒する
  • ノロウイルスが流行している時期は、塩素系の消毒薬を使う

便器だけでなく、子どもが手で触れる場所と、足で踏む床・サンダルまで含まれているのがポイントです。

おむつ交換の手順

ガイドラインに示されているおむつ交換のポイントを、手順の形に整理しました。

  1. 場所を決める:手洗い場があり、食事をする場所から離れた決まった場所で交換する
  2. 手袋をつける:便を扱うときは、使い捨ての手袋をつける
  3. 下痢のときはシートを敷く:使い捨てのシートを敷き、汚れが広がらないようにする
  4. おむつを密閉する:使用済みのおむつはビニール袋に入れて密閉し、ふた付きの容器に保管する
  5. 手を洗う:交換後は、石けんと流水でしっかり手を洗う(便を扱ったあとは特に念入りに)
  6. 保管場所を消毒する:おむつを保管する場所も消毒する

交換台そのものの消毒方法はガイドラインに書かれていません。汚れたらその都度拭き取る、便で汚れたら塩素系で処理する、など園の手順として決めておくと、職員の間でばらつきが出にくくなります。

下痢・嘔吐が出たときは塩素系で

感染性胃腸炎が疑われる下痢や嘔吐のあとは、アルコールではなく塩素系の消毒薬で処理します。処理の詳しい手順は保育園の嘔吐物処理と保育園のノロウイルス対策をご覧ください。

光触媒はニオイの補助に

トイレやおむつの保管場所は、どうしてもニオイがこもりやすい場所です。光触媒コーティングが役立つとすれば、次のような使い方です。

場所 期待できること 注意点
トイレの壁・天井(光が当たる面) 残ったニオイ成分を少しずつ分解する補助 換気と毎日の清掃が前提
おむつの保管場所の周りの壁 周囲に広がるニオイの補助 容器のふたを閉めることが一番の対策
便器・床・交換台 期待しにくい 毎日の洗浄・消毒で膜が持たない

光触媒は光が当たる面に触れたものしか分解できず、消毒の代わりにもなりません。トイレのニオイ全般はトイレの臭い対策でも解説しています。

よくある質問

保育園のトイレは毎日消毒が必要ですか?

ガイドラインでは、トイレは毎日清掃・消毒することが示されています。対象は便器だけでなく、扉、ドアノブ、蛇口、床、トイレ用のサンダルまで含まれます。

おむつ交換台はどう手入れすればいいですか?

ガイドラインでは、おむつ交換は手洗い場のある決まった場所で行い、下痢のときは使い捨てのシートを敷くことが示されています。交換台そのものの消毒方法までは書かれていないため、汚れたらその都度拭き取り、便で汚れた場合は塩素系の消毒薬で処理するなど、園の手順として決めておきましょう。

トイレに光触媒コーティングをすると、消毒の回数を減らせますか?

減らせません。光触媒が期待できるのは、光が当たる壁や天井に残るニオイを少しずつ分解する補助の役割です。便器やドアノブの清掃・消毒は、ガイドラインどおり毎日続けてください。

参考資料