
2026-04-19
採用ページ(自社HP)の作り方|中小企業がゼロから作る採用サイトの設計と必須コンテンツ
採用ページ・採用サイトの作り方を中小企業向けに解説。求人媒体だけに頼らず自社HPで採用するための必須コンテンツ・構成・SEO対策を具体例とともに紹介します。
求人票の作成、AIに任せてみませんか?職種名と業務内容を入れるだけで30秒で完成。月3回無料。
🦔 無料で試す中小企業の採用担当者から「Indeedに載せても応募が来ない」「ハローワークだけでは人が集まらない」という相談が増えています。原因のひとつは、求人媒体から応募を検討する求職者が会社名で検索したとき、採用ページが存在せず、会社概要ページしか出てこないことです。
求職者の約7割は応募前に会社名で検索し、採用ページを確認してから応募するか決めます。採用ページがない会社は、この段階で候補から外されます。この記事では、中小企業がゼロから採用ページを作るための設計と必須コンテンツ、低コストで実装する方法までを解説します。
採用ページを持たないと起きること
求人媒体だけに依存した採用は、3つのリスクを抱えています。
1つ目は、媒体の掲載料が上がり続けることです。Indeedの有料枠は年々クリック単価が上昇しています。2つ目は、媒体に載せた情報しか求職者に届かないことです。求人票は文字数制限があり、自社の魅力を伝えきれません。3つ目は、会社名で検索された瞬間に情報が不足していると落ちることです。
採用ページは「自社が所有するチャネル」です。媒体のアルゴリズム変更や料金改定に左右されず、長期的に採用コストを下げる資産になります。採用コスト全体の下げ方は採用コストを下げる方法で詳しく解説しています。
❌ 悪い例
「当社はIndeedと求人ボックスに毎月30万円出しているが応募が月に1〜2件しか来ない」という製造業A社。会社名で検索すると、古いコーポレートサイトの「会社概要」ページに「採用情報:現在正社員を募集中。お問い合わせください」と1行だけ書いてある。
✅ 良い例
同じ業界のB社は、独自ドメインに採用ページを設置。仕事内容の動画、社員5名のインタビュー、1日のスケジュール、福利厚生の詳細、応募フォームを掲載している。会社名検索から直接応募が来るようになり、媒体費を半減しても応募数が増えた。
採用ページに必ず入れる6つのコンテンツ
採用ページに載せるべき情報は6つあります。どれか1つでも欠けると、応募率は大きく下がります。
1. 求人情報(職種・給与・勤務地・雇用形態)
基本情報は必須です。労働基準法で定められた必須記載事項は網羅しましょう。給与は「月給20万円〜」ではなく「月給22万円〜28万円(経験による)、昨年度昇給実績平均6,500円」のように具体的に書きましょう。給与の書き方の詳細は給与の書き方を参照してください。
2. 仕事内容(1日の流れ・年間スケジュール)
「営業職」だけでは何をするのか伝わりません。朝9時出社→午前は既存顧客3社訪問→昼休み→午後は新規アポ2件→17時帰社→日報作成、のように時系列で書きましょう。
3. 職場環境(写真・動画)
オフィス、作業現場、休憩室、ロッカールーム。働く場所の写真は応募判断を大きく左右します。求人票の写真の選び方も参考になります。
4. 社員の声(インタビュー)
入社3年以内の社員、中堅社員、管理職の3段階でインタビューを載せましょう。「なぜ入社したか」「入社前後のギャップ」「今後の目標」の3点を質問すると生々しい声になります。
5. 採用フロー
応募→書類選考→一次面接→二次面接→内定、のように図で示しましょう。各ステップの所要日数も書きましょう。「応募から内定まで平均14日」のような数字があると安心感が出ます。
6. 会社情報(経営者のメッセージ・事業内容・数字)
売上高、従業員数、平均勤続年数、離職率。数字を隠す会社ほど怪しまれます。
❌ 悪い例
採用ページはあるが、「募集要項」ページに職種・給与・勤務地の表が1つあるだけ。写真なし、社員の声なし、仕事内容の説明なし。
✅ 良い例
トップに30秒の会社紹介動画。スクロールすると仕事内容の1日の流れ、社員4名のインタビュー(各500字)、オフィス写真8枚、採用フロー図、経営者メッセージ、最後に応募フォーム。求職者が知りたい情報が1ページで完結している。
採用ページのSEO対策
採用ページを作っても、検索に出なければ意味がありません。対策は3つです。
1つ目は、Googleしごと検索(Google for Jobs)への対応です。JobPostingという構造化データ(schema.org)をHTMLに埋め込むと、Google検索結果の上部に求人カードとして表示されます。WordPressなら「Schema & Structured Data for WP」などのプラグインで実装できます。
2つ目は、「地域名+職種名」でのタイトル最適化です。「営業募集」ではなく「大阪・梅田の法人営業求人|株式会社〇〇」のように、検索されるキーワードをタイトルに入れましょう。
3つ目は、Indeedへの自動連携です。IndeedはJobPosting構造化データを自動でクロールして無料掲載します。つまり採用ページを正しく作れば、Indeedに別途登録しなくても無料で掲載されます。Indeedの求人票の書き方も参照してください。
❌ 悪い例
タイトルが「採用情報|株式会社〇〇」。会社名を知らない人は検索にたどり着けない。構造化データもなく、Googleしごと検索にも表示されない。
✅ 良い例
タイトル「【愛知県岡崎市】製造オペレーター求人(正社員・未経験歓迎)|株式会社〇〇」。JobPosting構造化データを実装し、Googleしごと検索とIndeedに自動掲載。地域名+職種+雇用形態で検索流入が月200件入る。

低コストで採用ページを作る方法
予算別に4つの選択肢があります。
月額0円:Engage(エンゲージ)
エン・ジャパンが提供する無料の採用管理ツールです。テンプレートに沿って入力するだけで採用ページができます。Indeed・求人ボックス・スタンバイに自動連携されます。デメリットはデザインの自由度が低いことです。
月額0〜5万円:Wantedly
ミッション・ビジョン重視のストーリー記事が書けます。20〜30代のエンジニア・企画職に強いです。製造業・小売業には不向きです。
月額0〜2,000円:Notion+独自ドメイン
Notionで作った採用ページをSuper.soなどで独自ドメイン化します。デザインはシンプルですが、更新が圧倒的に楽です。社員が自分でインタビュー記事を追加できます。
月額1,000〜5,000円:WordPress+テーマ
自由度が最も高いです。構造化データの実装もプラグインで可能です。初期制作を外注すると20〜80万円かかりますが、一度作れば資産になります。
❌ 悪い例
「採用サイトを制作会社に依頼したら300万円かかった」。作ったのはいいが、更新する人がおらず、2年後も社員インタビューが当時のまま。古い情報のまま放置されて逆効果。
✅ 良い例
Engageで採用ページを無料開設(1週間)→応募が来はじめた段階でNotionに移行(月2,000円)→年間応募50件を超えたタイミングでWordPressで自社採用サイトを構築。段階的に投資を増やしている。
Indeed・ハローワークとの連携
採用ページは単独で運用せず、既存の求人媒体と組み合わせましょう。
Indeedは、採用ページに構造化データを埋め込めば自動でクロールして無料掲載します。別途Indeedに登録する必要はありません。ハローワークに出す求人票には「詳細は当社採用ページへ」と1行入れて、URLを記載しましょう。ハローワークは文字数制限が厳しいため、詳細を採用ページに誘導する運用が効率的です。ハローワーク求人票の書き方で詳しく解説しています。
求人媒体は「発見してもらう場所」、採用ページは「応募を決めてもらう場所」と役割を分けましょう。媒体から採用ページへ、採用ページから応募フォームへ、という導線を作りましょう。
❌ 悪い例
Indeed有料枠に月20万円投下。クリックはあるが応募がゼロ。飛び先が古いコーポレートサイトの「お問い合わせ」ページで、求職者が応募方法を理解できず離脱している。
✅ 良い例
Indeed求人から採用ページへ遷移→採用ページで仕事内容・社員の声を見て応募ボタンを押す→30秒で入力できる応募フォーム。Indeed有料枠を月5万円に減らしても、応募数が2倍になった。
採用ページの効果測定
作って終わりでは成果は出ません。3つの数字を毎月チェックしましょう。
1つ目はアクセス数(Google Analyticsで計測)です。月間100PV未満なら、検索対策かSNS発信が足りません。
2つ目は応募数です。アクセス数÷応募数で応募率を出します。採用ページの応募率は1〜3%が目安です。1%を切るなら、仕事内容か給与の情報が不足しています。
3つ目は直帰率です。採用ページに来て他のページを見ずに離脱する割合です。70%を超えるなら、トップに置く情報(キャッチコピーや最初に見えるコンテンツ)に問題があります。求人票のキャッチコピーの考え方がそのまま使えます。
❌ 悪い例
「採用ページを作ったが応募が来ない」と嘆くだけで、アクセス数も直帰率も計測していない。改善しようがない。
✅ 良い例
Google Analyticsを導入。月間PV・応募率・直帰率をスプレッドシートで毎月記録。直帰率が80%と高かったため、トップの見出しを「社員募集」から「入社3年で年収500万円。未経験から始める製造オペレーター」に変更したところ、直帰率が55%に下がり、応募数が月3件→8件になった。
採用ページは1日では完成しません。まずはEngageやNotionで最小構成を作り、応募の反応を見ながらコンテンツを増やしていきましょう。制作会社に300万円払って完璧なサイトを作るより、無料ツールで公開して運用しながら改善するほうが、中小企業には現実的です。
採用ページに掲載する求人情報の作成をもっと効率化したい方は、AIで求人票を自動生成できる採用ハリネズミをお試しください。無料でお使いいただけます。
関連記事
求人票「職場の雰囲気」の例文10選|採用につながる書き方と避けるべき表現
求人票の職場の雰囲気の書き方と例文を業種別に紹介。「アットホーム」など使い古された表現を避け、具体的なエピソードで応募者の信頼を得る書き方を解説します。
求人票「社風」の書き方と例文|「体育会系」「アットホーム」を使わずに伝える方法
求人票に社風を書く方法を例文つきで解説。抽象的な表現を避け、入社後のミスマッチをなくす社風の具体的な書き方と、業種別の例文を紹介します。
採用ターゲットの決め方|「誰でもいい」をやめると応募の質が変わる理由
採用ターゲットの決め方を解説。ターゲットを絞らないと採用コストが増える理由と、自社に合った人材を引き寄せるターゲット設定の手順・求人票への落とし込み方を紹介します。
採用ペルソナの作り方|中小企業が「欲しい人材」を明確にして応募数を増やす方法
採用ペルソナとは何か、なぜ必要か、どう作るかを解説。ペルソナなしで求人を出す中小企業が陥るミスマッチの原因と、ペルソナを設計した後の求人票・面接への活かし方を具体例で紹介します。