光触媒コーティングはカビに効く?浴室・壁紙の防カビ効果と限界
光触媒には、表面に付いたカビの胞子や菌の増殖を抑える働きが期待されます。ただし、カビは湿気と暗さを好むため、光触媒の得意な条件と重ならない場所も多く、効く場所と効きにくい場所の見極めが大切です。
光触媒がカビに働く仕組み
光触媒は、光が当たると表面で強い酸化力を持つ物質を生み、触れた有機物を分解します。カビの胞子や菌も有機物なので、コーティング面に付いたカビが増えるのを抑える働きが期待されます。光触媒の性能試験には、抗かびや防藻の試験方法もJISなどで定められています。
ただし、ここでも光触媒の3つの条件がそのまま当てはまります。
カビが生えやすいのは、湿気が多く、暗く、空気が動かない場所です。光触媒が働く条件とは逆の場所が多い点に注意が必要です。
場所別の効きやすさ
| 場所 | 光触媒の効きやすさ | 基本の対策 |
|---|---|---|
| 窓際の壁・窓枠 | 比較的効きやすい(日中に光が当たる) | 結露の拭き取り、換気 |
| 外壁 | 効きやすい(屋外の紫外線) | 光触媒塗料は防汚・防カビを目的に使われる |
| 浴室 | 効きにくい(消灯時間が長い、水と洗剤でこする) | 換気、使用後の水気の拭き取り |
| 押し入れ・クローゼット | ほぼ効かない(暗い) | 除湿、すのこ、扉を開けて換気 |
| 家具の裏の壁 | ほぼ効かない(暗い) | 家具を壁から離す |
| エアコン内部 | ほぼ効かない(暗い) | 送風運転で内部を乾燥、定期清掃 |
すでに生えたカビへの対処
光触媒は、生えてしまったカビを取り除くものではありません。
- カビを取り除く:素材に合ったカビ取り剤で除去する。塩素系のカビ取り剤は、酸性の洗剤と混ぜない
- 十分に乾かす:換気して水分を飛ばす
- 原因を断つ:結露、換気不足、家具の配置などを見直す
- 再発防止の補助として施工:光が当たる面に限り、光触媒コーティングを検討する
カビの上から光触媒を塗っても、効果は期待できません。
光触媒以外の選択肢
暗い場所の防カビには、光を必要としない抗菌・防カビ剤もあります。暗所での効果をうたう製品については、試験の条件を確認したうえで判断しましょう。詳しくは無光触媒とはで解説しています。
カビ対策の基本チェック
- 浴室は使用後に換気扇を回し、水気を拭き取っている
- 窓の結露をこまめに拭いている
- 家具を壁から数cm離して置いている
- 押し入れやクローゼットを定期的に開けて換気している
- 室内の湿度が高くなりすぎないよう、除湿や換気をしている
こうした基本の対策ができていると、光触媒コーティングの補助的な効果も活きやすくなります。
よくある質問
すでに生えているカビに光触媒コーティングをすれば消えますか?
生えてしまったカビを光触媒で取り除くことは期待できません。まずカビ取り剤などでカビを除去し、十分に乾かしてから、再発防止の目的でコーティングを検討してください。カビの上から塗ると、密着が悪くなるうえ効果も出にくくなります。
浴室に光触媒コーティングは効果がありますか?
浴室は照明を消している時間が長く、水や洗剤でこする機会も多いため、光触媒の効果が出にくい場所です。窓から光が入る浴室や、照明の点灯時間が長い場合は補助になり得ますが、換気と水気の拭き取りが基本です。
エアコンの中に光触媒コーティングはできますか?
エアコン内部は暗く、光触媒の分解作用はほとんど働きません。エアコン用の抗菌コートには光触媒以外の抗菌剤を使うものもあります。エアコンのカビ対策は、送風運転による内部乾燥と定期的な清掃が基本です。