光触媒塗料のメーカーと選び方:製品を比べるときに確認したい5項目
光触媒塗料は、塗料メーカーだけでなく、光触媒の専門メーカーや化学メーカーなど多くの会社が手がけています。メーカー名の知名度より、製品ごとの中身と施工体制で比べることが大切です。
メーカーの種類
外壁用の光触媒塗料・コーティング材を扱う会社には、主に次のようなタイプがあります。
- 塗料メーカー:外壁用塗料のラインナップの一つとして光触媒塗料を扱う
- 光触媒の専門メーカー:光触媒コーティング材を開発・製造する
- 化学・素材メーカー:光触媒の材料や液剤を開発する
たとえば、フッ素樹脂と光触媒を組み合わせた外壁用コーティング材(ピアレックス・テクノロジーズの「ピュアコート」など)のように、樹脂と光触媒の組み合わせで耐久性と防汚性の両立をうたう製品もあります。
製品を比べる5つの項目
1. 光触媒の種類と配合
外壁用では、紫外線でよく働く酸化チタンが一般的です。成分や配合が仕様書に示されているかを確認します。
2. 試験データ
- 光触媒の性能(セルフクリーニング、親水性など)の試験結果
- 耐候性(どのくらいの期間、劣化しにくいか)の試験結果
- 試験方法(JISなど)と試験機関
3. PIAJマーク
光触媒工業会(PIAJ)は、2009年から製品認証制度を運用しており、工業会の基準を満たした製品が登録されています。2024年6月時点で57社143製品が登録されています。登録製品は工業会のウェブサイトで確認できます。マークの取得は任意ですが、比較の目安になります。
4. 樹脂との組み合わせ・下塗り材
光触媒の強い酸化力は、有機物でできた塗膜を傷めることがあるため、多くの製品では樹脂の種類や中間層を工夫しています。どの下塗り材と組み合わせる仕様かも確認しましょう。
5. 施工店の条件
製品によっては、メーカーの研修を受けた施工店でないと施工できない、保証が受けられないといった条件があります。施工店がメーカーの仕様どおりに施工するか、保証はメーカーと施工店のどちらが出すのかを確認します。
注意したい説明
- 「この地域ではうちだけが扱える」など、比較させない説明
- 成分や試験データを示さず、効果だけを強調する説明
- 「メンテナンス不要」「半永久」など、劣化を考慮していない説明
業者選びの注意点は外壁の光触媒塗装の業者の見分け方で解説しています。室内用のコーティングの選び方は光触媒コーティングの選び方をご覧ください。
よくある質問
光触媒塗料のメーカーはどうやって調べればいいですか?
光触媒工業会のウェブサイトには、工業会の基準を満たした登録製品が掲載されています。また、施工業者に見積もりを依頼するときに、使用する塗料の製品名とメーカー名を必ず確認しましょう。
光触媒塗料とフッ素塗料の違いは何ですか?
フッ素塗料は、フッ素樹脂による高い耐候性が特徴の塗料です。光触媒塗料は、光触媒による汚れの分解とセルフクリーニングが特徴です。両方を組み合わせた、フッ素樹脂ベースの光触媒塗料も販売されています。
成分が書いていない光触媒塗料は避けた方がいいですか?
光触媒の種類や配合が示されていない製品は、性能を判断する材料が不足しています。試験データや仕様書を求め、説明が得られない場合は慎重に判断してください。