採用ハリネズミ

2026-04-18

中小企業の採用施策8選|費用・効果・向いている職種を比較して最適な手法を選ぶ

中小企業が使える採用施策8種類を費用・効果・向いている職種で比較。求人媒体・リファラル・SNS採用・ハローワークなど、自社に合った施策の選び方を解説します。

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「人が採れないから、とりあえずIndeedに有料オプションで出した」——こうして月10万円を使った結果、応募ゼロ。中小企業の採用でよくある失敗です。

採用施策は8種類以上あります。それぞれ費用も効果も向いている職種も違います。自社の状況に合わない施策を選べば、いくら費用をかけても応募は来ません。この記事では、中小企業が現実的に使える8つの採用施策を比較し、予算と職種に合わせた選び方を解説します。

採用施策を選ぶ前に決める4つのこと

施策の比較に入る前に、まず以下の4つを決めましょう。これが曖昧なまま施策を選ぶと必ず失敗します。

1. 採用人数と時期

「3ヶ月以内に2名」と「1年以内に1名」では最適な施策が違います。急ぎなら有料媒体や人材紹介、時間があるならリファラルやSNSも使えます。

2. 予算

採用1人あたりにかけられる金額の上限を決めましょう。年収の20〜30%が一般的な目安ですが、中小企業では1人あたり30〜50万円に収めたいケースが多いです。

3. 職種と求めるスキル

事務職と施工管理職では応募者の集まる場所が違います。医療・介護・建設などは専門媒体のほうがハローワークより効くケースがあります。

4. 自社の採用力

知名度、給与水準、働く環境。これらが業界平均より下なら、スカウト型やリファラルのほうが媒体出稿より効率がよいです。

❌ 悪い例:「人が足りないから、とりあえず求人サイトに載せる」 ✅ 良い例:「6ヶ月以内に施工管理1名、予算40万円、業界経験者希望。建設業界の専門媒体+人材紹介の2本立てで進める」

詳しくは中小企業の採用完全マニュアルも参考にしてください。

8つの採用施策を比較

施策 費用目安 期間 向いている職種
①求人媒体(有料) 10〜80万円/月 1〜3ヶ月 幅広い
②ハローワーク 0円 1〜6ヶ月 事務・製造・運輸・介護
③リファラル採用 5〜30万円(紹介料) 1〜12ヶ月 全職種
④自社HP採用ページ 0〜30万円(制作費) 3〜12ヶ月 全職種
⑤SNS採用 0円〜 3〜12ヶ月 若手・クリエイティブ系
⑥スカウト型サービス 20〜100万円 1〜3ヶ月 エンジニア・専門職
⑦人材紹介 年収の30〜35% 1〜3ヶ月 管理職・専門職
⑧インターンシップ 数万〜数十万円 6〜12ヶ月 新卒

①求人媒体(Indeed・タウンワーク・エンゲージなど)

最もメジャーな施策です。Indeedは無料掲載も可能ですが、応募を集めるには有料オプションが必要になります。

  • Indeed:クリック課金制。1クリック15〜1000円。月10〜30万円の予算で運用するケースが多いです
  • タウンワーク:アルバイト・パート中心。地域密着型で主婦層に強いです
  • エンゲージ:無料で掲載可能。スカウト機能もあり中小企業に使いやすいです

❌ 悪い例:「Indeedに出したけど応募が来ない。原稿はテンプレートのまま、予算は月5万円」 ✅ 良い例:「Indeedに月15万円投下。仕事内容を具体的に書き直し、給与は同業他社の中央値より1万円高く設定。2週間で応募5件」

求人媒体で結果を出すには、求人票の書き方の質が決定的に重要です。特にIndeedに最適化した書き方は媒体ごとにコツがあります。

②ハローワーク

無料で使えます。事務・製造・運輸・介護などでは今も主力の応募経路です。

ただし「ハローワーク経由だから質が低い」という思い込みは捨てたほうがよいです。職種と地域によっては民間媒体より応募の質が高いケースもあります。

❌ 悪い例:「ハローワークは無料だから出しているけど期待していない。仕事内容は2行」 ✅ 良い例:「ハローワーク求人に職場の写真を5枚添付、仕事内容を800文字で具体的に記載、1日の流れも明記。同じ求人を無料で出しているIndeedにも連動させた」

ハローワーク求人票の書き方で詳しく解説しています。

③リファラル採用(社員紹介)

社員の知人を紹介してもらう仕組みです。紹介料は1人5〜30万円程度が相場です。人材紹介に比べて圧倒的に安く、定着率も高いです。

ただし「社員に声をかけて」と言うだけでは動きません。制度化が必要です。

  • 紹介料の金額と支払いタイミングを明文化
  • 紹介用の会社紹介資料を用意
  • 紹介しやすい職種と条件を社内で共有

❌ 悪い例:「社員に『知り合いがいたら紹介して』と口頭で伝えただけ。3ヶ月経っても紹介ゼロ」 ✅ 良い例:「入社決定で15万円、半年定着で追加10万円の制度を作った。紹介用の1枚パンフレットを全社員に配布。半年で3名採用」

④自社HP採用ページ

中長期で効いてくる施策です。応募者の8割は応募前に会社のHPを見ます。採用ページがなかったり古かったりすると、他施策の効果も半減します。

即効性はありませんが、一度作れば費用はかかりません。他の施策と組み合わせる「土台」と考えましょう。

❌ 悪い例:「会社概要ページの下に『募集職種:営業』とだけ書いてある」 ✅ 良い例:「社員インタビュー3本、1日のスケジュール、給与モデルケース、よくある質問を掲載。Indeedに出した求人からもこのページにリンク」

この記事を読んで「直したい」と思ったら

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⑤SNS採用(X・Instagram・TikTok)

費用ゼロから始められますが、成果が出るまで半年〜1年はかかります。若手採用やクリエイティブ系、飲食・美容業界で効きやすいです。

製造業や建設業でも、現場の日常を発信して採用につなげる会社が増えています。

❌ 悪い例:「会社のアカウントを作って『本日の朝礼の様子です』と投稿。フォロワー20人で半年放置」 ✅ 良い例:「現場の若手社員を主役にしたInstagramを運用。仕事の裏側、機械の使い方、先輩との会話を週3投稿。1年でフォロワー3000人、DM応募6件」

⑥スカウト型サービス(ダイレクトリクルーティング)

企業側から候補者にアプローチします。ビズリーチ、Wantedly、doda Xなどが代表例です。エンジニア・デザイナー・管理職などの採用で効きます。

費用は年間20〜100万円です。待っていても応募が来ない職種で有効です。

❌ 悪い例:「ビズリーチに登録して、テンプレートのスカウトメールを100人に一斉送信。返信2件」 ✅ 良い例:「候補者の職務経歴を読み込み、『○○の経験が当社の△△ポジションに活きる』と具体的に書いたスカウトを週10通。返信率15%」

⑦人材紹介(エージェント)

費用は年収の30〜35%です。年収500万円なら150〜175万円です。高いですが、管理職や専門職で「確実に1名欲しい」ときの選択肢になります。

中小企業向けには、着手金型や成果保証型のエージェントもあります。

❌ 悪い例:「5社のエージェントに丸投げ。求める人物像を曖昧に伝えたため、ミスマッチ候補者ばかり紹介される」 ✅ 良い例:「2社に絞り、月1回打ち合わせ。求める経験・スキル・人柄を5項目に絞って共有。3ヶ月で1名採用」

⑧インターンシップ(新卒向け)

新卒採用を考えるなら検討する施策です。1day〜長期まで種類がありますが、中小企業は長期インターンのほうが効果が出やすいです。

学生に仕事を体験させ、そのまま内定につなげます。母集団形成から選考までを兼ねられます。

予算別おすすめ施策

予算0円でやる場合

  • ハローワーク+Indeed無料掲載+自社HP改善+SNS
  • リファラル制度の設計(紹介料は成果報酬なので初期費用ゼロ)

成果が出るまで3〜6ヶ月かかる前提で動きましょう。

予算10万円以下/月

  • Indeed有料運用(月5〜8万円)+ハローワーク+自社HP
  • 求人原稿の質で勝負します。詳しくは求人票の書き方完全ガイドをご参照ください

予算10〜50万円/月

  • Indeed(月15万円)+業界専門媒体(月10〜20万円)+スカウト型(月10〜20万円)
  • 2〜3施策を同時運用して比較検証

複数施策を組み合わせるパターン

単独の施策で決着させようとせず、役割を分けて組み合わせましょう。

パターンA:介護職を採用する中小事業所 ハローワーク(メイン)+介護専門媒体カイゴジョブ(補完)+自社HPに現場写真を多数掲載(土台)

パターンB:若手営業を採用する BtoB 企業 Indeed有料運用(メイン)+Wantedly(カルチャー訴求)+リファラル(決定打)

パターンC:施工管理を採用する建設会社 建設専門媒体(メイン)+人材紹介(急ぎの1名用)+ハローワーク(地域採用)

重要なのは、各施策の流入経路を記録して「どの施策から何人応募が来たか」を月次で把握することです。効いていない施策は3ヶ月で見直しましょう。効いている施策に予算を集中させましょう。

採用コストを抑えたい場合は採用コストを下げる方法もあわせてご覧ください。

まず1ヶ月で何をやるか

読み終わって何もしなければ意味がありません。以下を今月中に実施しましょう。

  1. 現在使っている施策を書き出し、応募数・採用数・費用を表にする
  2. 職種と予算から、この記事の比較表でどの施策が合うかを3つ選ぶ
  3. 求人原稿を書き直す(これが一番効果が出やすい)

施策を増やすより、既存の施策の質を上げるほうが費用対効果は高いです。特に求人票の質は、Indeedでもハローワークでも自社HPでも、すべての施策の成否を左右します。

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