採用ハリネズミ

2026-04-17

飲食店の求人票の書き方:応募が来ないランチ求人・バイト求人の直し方

飲食店の求人票で応募が来ない原因と具体的な直し方を解説します。まかない・シフト・体力面の書き方と、ホール・キッチンで書くべき内容の違いも説明します。

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飲食の求人票で「元気なスタッフ募集」は最も弱い書き方

飲食の求人票を10件並べると、半数以上が「元気なスタッフ募集」か「明るい雰囲気のお店です」から始まります。

この書き方の何が問題かというと、求職者が「この求人は自分に合うか」を判断できないことです。

飲食のアルバイトや転職を探している人が最初に確認するのは、「まかないがあるか」「週何日から働けるか」「夜どこまであるか」の3点です。これらが冒頭にないと、似たような求人の中に埋もれます。


飲食求職者が最初に確認すること

飲食の求職者が求人票で確認する順番は、他業種とは少し違います。

まかないの有無と金額

飲食アルバイトを選ぶ動機として「まかないが食べられる」は強力な訴求点です。まかないがある場合、金額と内容を必ず書いてください。

  • 「まかないあり(1食200円)」
  • 「まかない無料(シフト日のランチまたはディナー1食)」
  • 「まかなしなし(近隣に飲食店多数)」——ない場合も正直に書く

まかないがある店は書いていない求人が多い。書くだけで差がつきます。

シフトの柔軟性

「週何日から」「何時間から」「土日どちらか休めるか」——これを書かないと、学生・主婦・Wワーカーが「自分は対象外かも」と離脱します。

「週1日〜・1日3時間〜・シフト前日変更OK」のように書ける条件はすべて書いてください。飲食の求人票で最も多い機会損失は、このシフト情報の欠落です。

夜の終了時間

終電に間に合うか、深夜帯があるかは、求職者のライフスタイルに直結します。「23時まで」「深夜割増あり(22時以降)」「ラストは0時、翌朝9時開店」——正確に書くことで、深夜が難しい人と深夜歓迎の人を自然にふるい分けできます。


ホール・キッチンで書くべきことが違う

同じ飲食店でも、ホールとキッチンでは求職者が気にするポイントが変わります。

ホールスタッフの求人票で書くべきこと

ホールの求職者は「接客の比重」と「体力面」を気にします。

【1日の流れ(ランチシフト 11:00〜15:00)】
10:30 出勤・開店準備(テーブルセッティング・調味料補充)
11:00 開店。注文受付・料理提供
13:00 ピーク(4テーブルを1人担当)
14:00 落ち着いてくる。テーブル補充・仕込み補助
14:45 清掃・引き継ぎ
15:00 退勤

◆立ち仕事100%・ピーク時は小走りすることがあります
◆重い鍋や食器を運ぶことはありません(料理の運搬のみ)
◆ランチとディナーで担当が分かれるため、両方掛け持ちも可能です

「小走りすることがあります」と正直に書くと、体力に不安のある人が事前に判断できます。結果として体力のある人が集まり、短期離職が減ります。

キッチンスタッフの求人票で書くべきこと

キッチン志望者は「調理経験の必要性」と「暑さ・体力面」を気にします。

【1日の流れ(ディナーシフト 16:00〜22:00)】
15:30 出勤・仕込み開始(野菜カット・下準備)
17:00 営業開始。ポジションについてオーダー対応
20:00 ピーク終了。片付け・清掃開始
21:30 翌日の仕込み補助
22:00 退勤

◆調理経験不問。最初の2週間は先輩のそばで仕込みから覚えます
◆グリル・フライヤー付近は高温になります(夏場は特に)
◆包丁は入社2週間後から使い始めます。それまではカット済み食材を扱います

「グリル付近は高温」「包丁はいつから使うか」——これが書いてある求人票はほとんどありません。書くだけで「本当のことを教えてくれる求人」として目立ちます。


飲食求人の「よくある悪い例」と書き換え

悪い例1:シフトの書き方

❌ 「シフト制・週3日以上・フルタイム歓迎」

「週3日以上」は週1〜2日を探している求職者を排除します。「フルタイム歓迎」は逆に週3日の人を「歓迎されていない」と感じさせます。

✅ 「週1日〜OK。1日3時間〜。学生・ダブルワーク・主婦、シフト相談します」

働き方の多様性を明示することで、今まで「自分は対象外」と思っていた求職者が応募してきます。

悪い例2:キャッチコピー

❌ 「明るくて元気なスタッフ大募集!!」

「明るい・元気」は性格による採用差別と解釈されるリスクがあります。また、感嘆符を重ねても情報量はゼロです。

✅ 「まかない1食200円・週1日〜・23時終わり。ホール・キッチンスタッフ募集」

数字と条件だけで構成したキャッチコピーに感嘆符は不要です。情報が入れば入れるほど、合う人が来ます。

悪い例3:仕事内容

❌ 「接客・注文受付・料理提供・清掃・レジ・仕込み補助など」

「など」で終わる箇条書きは、求職者に「など」の中身が何かを不安にさせます。

✅ 「ランチ帯のホール業務。注文受付・料理提供が中心です。ピークの1時間(12:00〜13:00)
は3〜4テーブルを担当。それ以外の時間は比較的ゆっくりです」

ピークの1時間とそれ以外を分けて書くと、「常に忙しい」という誤解を避けられます。


この記事を読んで「直したい」と思ったら

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社員登用・キャリアを書く場合の注意点

「社員登用あり」と書くなら実績が必要です。

❌ 「将来は社員登用も可能です」

可能性の話は信頼されません。

✅ 「昨年、アルバイトから正社員登用:3名。店長候補としてのキャリアパスあり」

実績の数字と具体的なキャリアパスを書けるなら書いてください。書けないなら社員登用を売りにしないことを勧めます。口コミサイトで「社員登用できると聞いたが実際はほぼない」という評価が積み重なると、採用全体に悪影響が出ます。


飲食求人票チェックリスト

□ まかないの有無・金額・内容が書いてある
□ 勤務日数・時間の下限が書いてある(「週1日〜」「1日3時間〜」など)
□ シフト終了の最遅時間が書いてある(終電・深夜帯の有無)
□ ホールとキッチンで別の求人票になっている(兼務の場合は比率を書く)
□ 体力面(立ち仕事・暑さ・小走りの有無)が書いてある
□ キッチンの場合、調理経験の必要性が書いてある
□ まかない以外の待遇(交通費・社保・社員登用)の実績が書いてある
□ 「元気な方・明るい方」など法的リスクのある表現が入っていない

よくある質問

Q. ランチ帯とディナー帯で別の求人票を出すべきですか?

出せるなら出した方がいいです。ランチ帯を探している人とディナー帯を探している人は、生活スタイルが違います。1枚にまとめると「どちらにも合う人」が応募してきますが、それぞれに最適化した方が応募の質が上がります。

Q. 飲食未経験者向けの求人と経験者向けの求人は内容を変えるべきですか?

はい。未経験者は「本当に何も知らなくて大丈夫か」を確認します。研修の具体的な内容(「最初の2週間は仕込みだけ」など)を書いてください。経験者は「前職の何が活かせるか」と「より良い条件か」を確認します。給与・役割・キャリアパスが先に来るべきです。


まとめ

飲食の求人票で今すぐ直すべきこと:

  1. まかないの有無・金額を冒頭近くに書く(書いていない競合との差別化)
  2. シフトの下限を明示する(「週1日〜・1日3時間〜」のように)
  3. 終了時間・深夜帯の有無を書く(ライフスタイルのミスマッチを防ぐ)
  4. 体力面を正直に書く(「立ち仕事100%」「高温環境あり」)

「元気なスタッフ募集」を書いているなら、今すぐ外してください。その一行が、上の4点を書くスペースを食っています。

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